「子育ちベース いどこ塾」 設立の想い

私たちの思い 「一般社団法人 根っこわーくす」
「子育ちベース いどこ塾」 設立準備会

現在、学童保育には、全国で100万人を超える子どもたちが通い、保育所を卒園して小学校に入学した新1年生の77% が入所しています。
学童保育に入れない「待機児童」も増え、潜在的な待機児童は約40万人もいるといわれています。 小学校低学年の子どもたちは、学童保育の場で年間平均283日、1681時間以上も過ごしており、それは学校で過ごす 時間より約460時間も多いということになります。(全国学童保育連絡協議会の調査 2014-2015 より) 学童保育は、「子育て」家庭にとって、なくてはならない存在です。
では、その学童保育の場で子どもたちは、どのようにすごしているのでしょうか? 今を、そしてこれからを生きる子どもたちにとって、必要なチカラを育む場になっているのでしょうか!?

私たちは長年、様々な年代の子ども・おとなを対象に、プログラムを行ってきました。 その中で、乳幼児期に加え、児童期である6歳から12歳の大切さを実感してきました。
しかし今、その年代の子どもたちを見ていると、何やら自信が無さそうです。 あるがままの自分で「だいじょうぶ」だと思える「根拠のない自信」が持てず、何かができること(有能感)で「自信」を持と うとしたり、できない自分はダメだ!と自分を否定してしまう姿があります。 人の育ちにとって最も大切である根っこ(土台)が育っていないように思えます。

「自分はどうしたいのか!?」 「自分はどう在りたいのか!?」 よりも、
「まわりからどう見られるだろうか?」 「まわりと違 っていないだろうか?」という
「見方」で、自分の行動を選んでいるようです。
いったい、そのことを引き起こしている原因は、何なのでしょうか?

私たちは、子どもたちを取り巻く環境(学校・家庭・学童保育・地域・・)の中で、
「子どもの育ちにとって大切なものは何か!?」という理念が共有されていないことがあると考えます。
私たちは願います。
子どもたちが、『自分を生きること』・・・『自分の人生のものがたりの「主人公」として生きること』を・・・ 変化の激しいこれからの社会を、揺れながらもしなやかに、たくましく、「主体的」に生きてほしい。
そのために、最も大切なことは、根っこ(土台)である「自己肯定感」を育むことだと・・・ そして、それは決して、1人きりではなく、一家族だけではなく、人とのつながりの中でこそ育つものだと思うのです。
「自己肯定感を育む」ために、大切だと思うこと・・それは、「あそぶ」ことと「甘える」ことです。 しかしながら、今の子どもたちが「あそべない・あそばない」こと、子どものあそびを成立させる「三つの間」(仲間・空間・ 時間)が少なくなってきたこと、を指摘する声は多くあります。 もし、子どもたちの生活の中から、あそびの時間と空間と仲間を奪ってしまったら、ウキウキ、ワクワク、ハラハラ、ドキド キする体験が失われてしまったら、子どもの育ちはとても貧しいものになってしまいます。 「あそび」を失った育ちでは、どんなに「勉強」の時間を増やしても、豊かな人間の育ちにはなりえません。 あそびをとおして、「自分は、~したい!~在りたい!」をカタチにすることで、イキイキとした「存在感」を感じ、「主体性」 が生まれます。 そして、「甘える」ことは、自分や他者に対する「安心感」の基となる愛着関係の形成に大いに関係しています。 「甘えたい時に甘える」という、子ども主体の「甘え」を、しっかりと受け容れてもらうことから、他者に対する基本的信頼感 や自分に対する肯定感が育ちます。「~だから」「~できるから」という条件付きで自分を肯定するのではなく、 「自分は、自分でだいじょうぶ!」と、無条件に肯定できる感覚です。

おとなが主体の「甘やかし」とは、大きく異なります。

私たちが創りたいのは、子どもたちを「上手にあそばせる場」でも、子どもたちを「甘やかす場」でもありません。
「保護者が預ける・子どもが預けられる・学童保育が預かる」という場でもありません。
「子どもの居場所」と言いながら、実際は子どもが居させられる場所(居させられ場)でもありません。
「あそび」をとおした、子どもが主体の「子育ち」の場、子どもとおとなが共に育ち合う、「共育」の場です。
(「子育ち」とは、子ども自身が自らのチカラで心身ともに成長すること)

子どもたちの育ちにとって本当に大切なことを、ど真ん中において、子どもとおとな
(保護者・指導員・・)が共に育ち合え たらどれほど素晴らしいでしょう。
私たちには、「あそび心」という大きな武器があります。 「子どもたちが創るあそび」を
見守り、面白がり、子どもたちの精神が集中し、魂が躍動する時間・空間と共に居れる私た ちです。ただ一緒に居てくれる存在、無条件に受け容れてくれる存在は、子どもの自己肯定感の育みにとても重要です。

そして、私たちには「子どもの育ちにとって、もっとも大切なもの」に対する確信があります。
このような思いから私たちは、「一般社団法人 根っこわーくす」を設立し、
「子育ちベース いどこ塾」 をスタートするに至りました。

子どもたちが、「ただいま~!」と帰ってくる。
ひとりひとり個性豊かで、異年齢の子どもたちが集まってくる。
それぞれ、家や学校で・・・いろんな事があるだろう、いろんな気持ちを抱えながら居るだろう。
エネルギーを発散させたい・・今日は何にもしたくない・・のんびりしたい・・とにかく話しをきいてほしい・・ ゴロゴロ、ダラダラしたい・・何か描きたい、つくりたい・・何か作って食べたい・・本を読みたい、読んでほしい・・・・・
子どもたちが、何かをするためだけではなく、当たり前のように帰ってくる場でありたい。 それをただ、「おかえり〜!」って迎えたい。やさしく、きびしく、あたたかいまなざしで包まれる場でありたい。
「ちょっと、きいて〜!」
おとなも、やってくる。 一緒に笑い、泣き、悩み、喜び、悲しみ・・
お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん・・・・
関わるすべての人が行きたくなる、居たくなるトコロ。
子どもにとっても、おとなにとっても、「とびっきり居心地のいい場所」 家庭でもなく、学校(職場)でもない、「ココロのよりどころ」となる居場所(いどこ)。
「ほな、また明日〜!」 おとなたちに見送られ、子どもたちを見送り・・・
まぁ、いろいろあるけど・・・・「またね!」と思える場でありたい。

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